1. こんな悩みありませんか?
「資格試験の勉強をしたいけど、仕事が忙しくて計画倒れになる…」
「TOEICを受けたいけど、三日坊主で続かない」
「プログラミングやExcelを学びたいのに、何から始めればいいか分からない」
社会人にとって「勉強を続けること」は簡単そうに見えて、実は一番難しい課題です。そこで役立つのが、AIに勉強スケジュールを丸投げする方法です。
2. 結論:AIを「勉強スケジュールプランナー」にしよう
ChatGPTやGeminiなどのAIに条件を伝えるだけで、驚くほど現実的な勉強計画を作ってくれます。
例)入力すると良い条件:
・仕事後に使える時間(平日)/休日に確保できる時間
・試験日や目標期日/到達したいレベル
・学びたい科目やスキル、使う教材
これらを伝えれば、AIはまるで“専属の勉強プランナー”のように、あなたに合った計画を提案してくれます。
AIで勉強計画を自動作成すれば、仕事と学習を両立しやすくなります。いわゆる「勉強スケジュール AI」の使い方を、この記事では誰でも真似できる形で紹介します。
ポイントは、条件を丁寧に伝えて勉強スケジュールをAIに作ってもらうこと。これだけで“計画倒れ”が起きにくくなります。
3. 実例:悪いプロンプトと良いプロンプト
【悪いプロンプトの例 👎】
資格勉強のスケジュールを作って。
👉 結果:
「週に数回勉強しましょう」程度のざっくり回答。日付・科目・時間配分がなく、実行しづらい計画になりがち。
【良いプロンプトの例 👍】
あなたは資格試験対策のプロ講師です。試験は10月15日。平日は夜2時間、休日は午前3時間勉強可能。主要科目はA・B・Cです。これをもとに、合格を目指せる1か月の学習計画を日付と時間帯つきの表で作ってください。各日の学習内容(例:基礎/過去問/復習)も具体的に書いてください。
👉 結果:
日別・時間ごとの現実的スケジュールが表で提示され、何を・いつ・どれくらい行うかが明確になります。
4. 解説:プロンプトのコツ(精度が一気に上がる4要素)
- 役割を与える:「あなたはプロ講師/コーチです」
- 条件を具体化:期間・可処分時間・試験日・教材・科目など
- 出力形式を指定:日別/週別の表、時間割、チェックリスト
- 読者像を伝える:社会人・初心者・三日坊主になりやすい 等の背景
5. 実践!目的別プロンプト3パターン
パターン① 資格試験対策(簿記・FPなど)
条件指定のコツ:試験日/残り期間、主要科目、平日・休日の勉強可能時間、使用教材(例:テキスト・過去問)
あなたは簿記試験対策のプロ講師です。
試験は12月8日。
平日は仕事後に1.5時間、土日はいずれも2時間勉強できます。
主要範囲は「仕訳・試算表・精算表」。
直前期まで逆算した8週間の計画を作成し、各週の目標(基礎→過去問→弱点潰し→総復習)も明記してください。出力は週ごとの表形式で。
パターン① 資格試験対策(簿記)の回答例
はい、承知いたしました。簿記試験対策プロ講師として、12月8日の試験日から逆算した8週間の学習計画をご提案します。平日1.5時間、休日2時間という限られた時間を最大限に活かし、合格を目指しましょう。
週 期間の目安 学習目標 平日(1.5h/日)の学習内容 休日(2h/日)の学習内容 Week 1-2 10/14~10/27 基礎固め テキストを読み込み、「仕訳」の基本ルールを徹底的にインプットする。毎日20問以上、例題を解く。 「試算表」の作成手順を理解し、テキストの総合問題を解く。 Week 3-5 10/28~11/17 過去問演習 過去問の「仕訳」と「試算表」パートを解き、時間配分と出題形式に慣れる。間違えた問題は必ずテキストに戻り復習。 過去問1年分を本番と同じ時間で通しで解く。特に「精算表」に時間をかけ、手順を体に覚えさせる。 Week 6 11/18~11/24 模試と弱点把握 これまで解いた過去問で、頻繁に間違える論点をノートに書き出す。 未使用の過去問か市販の模試を1回分、本番のつもりで解く。点数よりも「どこで時間がかかったか」「どの論点が苦手か」を分析。 Week 7 11/25~12/1 弱点分野の集中補強 Week6で見つかった弱点分野(例:特定の勘定科目、精算表の集計ミス)のテキストを読み返し、関連問題を集中的に解く。 弱点分野の過去問や問題集をひたすら解き、少しでも自信をつける。 Week 8 12/2~12/7 総復習・本番シミュレーション 新しい問題には手を出さず、これまで使ったテキストと過去問の総復習。特に仕訳のスピードを意識する。 本番と同じ時間に起床し、過去問を解く。時間配分、見直しの手順など、当日の動きをシミュレーションする。 応援コメント: 計画の実行で最も大切なのは「継続」です。もし計画通りに進まなくても焦らず、週末に調整するなど柔軟に対応しましょう。応援しています!
パターン② 語学学習(TOEIC・英会話など)
条件指定のコツ:目標点数・到達レベル、期間、1日の学習時間、使う教材(単語帳・アプリ・模試など)
あなたはTOEIC対策のプロ講師です。
3か月後に600点を目指します。
平日は1時間、休日は2時間学習可能。
使用教材は「公式問題集」「単語アプリ」。
週単位の時間割(例:月:リスニング30分+単語30分/火:リーディング60分…)を表形式で作成し、週末は模試または弱点復習を入れてください。
パターン② 語学学習(TOEIC)の回答例
承知いたしました。3か月でTOEIC 600点を目指すための、週単位の学習時間割を作成します。インプットとアウトプットのバランスを意識し、学習を習慣化させましょう。
曜日 学習内容(平日1h / 休日2h) ポイント 月 リスニング Part1,2(30分)+単語アプリ(30分) 短い会話の応答パターンに慣れる。移動時間などで単語に触れる回数を増やす。 火 リーディング Part5(30分)+単語アプリ(30分) 文法・語彙問題に集中。なぜその答えになるのか、文法ルールを必ず確認する。 水 リスニング Part3,4(45分)+単語復習(15分) 会話や説明の全体像を掴む練習。シャドーイングも取り入れると効果的。 木 リーディング Part7(45分)+単語復習(15分) 短めのシングルパッセージを読み、設問を先に読んでから本文を探す練習をする。 金 今週の単語・文法の総復習(60分) アプリやノートを見返し、覚えきれていない単語や文法ルールを総ざらいする。 土 公式問題集で実践演習(2時間) 「時間を計って」模試のリスニングとリーディングを半分ずつ解くなど、本番形式に慣れる。 日 模試の復習と弱点分析(2時間) 土曜に解いた模試の答え合わせ。特に間違えた問題の原因を分析し、来週の学習計画に活かす。 応援コメント: 語学学習は日々の積み重ねが最も重要です。まずはこのサイクルを4週間続けることを目標にしてみてください。リスニング力が上がってきた、語彙が増えてきた、という小さな成長を感じられるはずです!
パターン③ スキルアップ学習(プログラミング・Excelなど)
条件指定のコツ:学びたいスキル、教材(Udemy講座や書籍)、週あたり学習時間、最終到達点(例:簡単な自動化スクリプト作成)
あなたはプログラミング講師です。
UdemyのPython入門講座で学びます。
平日は40分、休日は各90分学習可能。
4週間で基礎を完走したいです。「Week1:文法・型」「Week2:条件分岐・ループ」「Week3:関数・モジュール」「Week4:ミニプロジェクト(家計簿CSVの自動集計)」の計画を、日別タスクつきで表にしてください。
パターン③ スキルアップ学習(プログラミング)の回答例
承知いたしました。プログラミング講師として、UdemyのPython入門講座を4週間で完走するための学習計画を、日別のタスク付きで作成します。手を動かしながら進めることを意識しましょう。
Week 1: Pythonの基本文法とデータ型
曜日 タスク(平日40分 / 休日90分) 月 講座Section 1-2(環境構築・最初のプログラム)を視聴・実行 火 講座Section 3(変数・データ型)を視聴し、演習問題を解く 水 数値計算と文字列操作の演習問題を自分で探して解いてみる 木 講座Section 4(リスト・タプル)を視聴し、演習問題を解く 金 講座Section 5(辞書・セット)を視聴し、演習問題を解く 土 Week 1の総復習。講座の演習問題をもう一度、何も見ずに解いてみる 日 簡単な自己紹介プログラム(名前や趣味を変数に入れて表示)を作成してみる Week 2: 条件分岐とループ
曜日 タスク(平日40分 / 休日90分) 月 講座Section 6(if文)を視聴し、演習問題を解く 火 比較演算子・論理演算子を使った条件分岐のコードを書いてみる 水 講座Section 7(forループ)を視聴し、リストの中身を順番に表示する練習 木 講座Section 8(whileループ)を視聴し、演習問題を解く 金 forとwhileの使い分けを意識しながら、いくつかの処理を書いてみる 土 Week 2の総復習。ループとif文を組み合わせた演習問題を解く 日 1から100までの数字で、3の倍数だけ表示するプログラムを作成してみる Week 3: 関数とモジュール
曜日 タスク(平日40分 / 休日90分) 月 講座Section 9(関数)を視聴。自分で簡単な関数(足し算など)を定義してみる 火 引数や戻り値がある関数の演習問題を解く 水 講座Section 10(モジュール)を視聴。mathモジュールを使ってみる 木 datetimeモジュールを使い、今日の日付と時刻を表示するコードを書く 金 これまで書いたコードを、関数を使って整理(リファクタリング)してみる 土 Week 3の総復習。講座の演習問題を解き、関数の作り方をマスターする 日 2つの数値を受け取り、その合計・平均・積を返す関数を作成してみる Week 4: ミニプロジェクト:家計簿CSVの自動集計
曜日 タスク(平日40分 / 休日90分) 月 講座のプロジェクト解説を視聴。CSVファイルの読み込み方を学ぶ 火 CSVから読み込んだデータをforループで処理し、合計金額を計算するロジックを考える 水 実際に合計金額を計算するコードを書き、print()で結果を確認する 木 費目ごと(食費・交通費など)に集計するロジックを追加してみる 金 コードを関数にまとめ、コメントを追加して誰が見ても分かるように整理する 土 プロジェクトの総仕上げ。エラーが出ないかチェックし、コードを完成させる 日 【チャレンジ】月ごとの集計機能や、結果を別ファイルに書き出す機能を追加してみる 応援コメント: プログラミング学習は、講座を視聴する時間より、自分でコードを書く時間が大切です。計画通りに進まなくても、エラーと向き合った時間は決して無駄になりません。楽しんで進めてください!
6. 注意点:AIの数値はあくまで目安
AIが提示する「必要学習時間」「達成目安」は推定値です。実際の理解度や進捗に合わせて柔軟に調整しましょう。1〜2週ごとに計画を見直し、AIに「進捗フィードバック→計画の再設計」を依頼すると精度が上がります。
まずはこの記事のプロンプトをそのまま使って、勉強スケジュールをAIで自動作成してみましょう。
まとめ
- 社会人が続かない最大の理由=計画倒れ。AIに作らせれば解決の糸口に。
- 資格・語学・スキルアップの3パターンで使える。
- 「役割・条件・出力形式・読者像」を伝えるだけで実用度が一気に上がる。
まずは上の「良いプロンプト」をコピペして、自分の勉強テーマで試してみてください。 仕事しながらでも現実的に続けられる、あなた専用の学習ロードマップが数分で完成します。
僕もさっそく、次の挑戦に向けてAIに計画を立ててもらおうと思います。一緒に頑張りましょう!