1. こんな悩みありませんか?(課題提起)
会議で上司から突然、「この件について、何か良いアイデアない?」と振られる、あの恐怖。
新しい企画を考えなきゃいけないのに、パソコンの前で1時間経っても、白い画面を眺めているだけ。
一人で考えていると、「これって本当に面白いのかな…」と不安になって、結局いつも同じような無難なアイデアに落ち着いてしまう。
アイデア出しって、本当に孤独で、骨の折れる作業ですよね。
僕も、企画やアイデアを考えるのは大の苦手です。「クリエイティブな才能」なんてものとは無縁の人生を送ってきました。
だから、新しいブログの方向性を考えたり、仕事で改善案を求められたりするたびに、頭を抱えていました。
でもある日、気づいたんです。AIは、文章を書いたり画像を生成したりするだけじゃない。最高の「アイデアの壁打ち相手」になってくれる、ということに。
2. 実践!AIと「一人ブレスト会議」をやってみる
今回は、僕が実際に運営しているブログ「ハイゼットログ」を例に、AIとブレスト会議をしてみます。
【お題】
「ハイゼットログ」の新しい企画を考えて、もっと読者を増やしたい!
【悪いプロンプトの例 👎】
ブログの読者を増やすアイデアを教えて
これだと、「面白い記事を書きましょう」「SNSで宣伝しましょう」といった、誰でも知っている一般論しか返ってきません。AIも、僕のブログがどんなものか知らないのですから当然です。
そこで、AIに「僕のブログの専属コンサルタント」になってもらいます。
【コペピOK!神プロンプト 👍】
あなたは、経験豊富なWebマーケティングのコンサルタントです。私が運営するブログの、新しい企画案についてブレインストーミングを手伝ってください。
# ブログの概要
- 名前: ハイゼットログ
- 内容: ハイゼットカーゴという軽バンを、自分でDIYカスタムしていく過程を記録しているブログ。
- 読者: DIYが好きな人、同じ車種に乗っている人、配送業の同業者など。
# 目的
ブログをもっと多くの人に知ってもらい、ファンを増やすための、ユニークな企画案が欲しい。# 出力形式
以下の3つの視点で、具体的な企画案をそれぞれ3つずつ、合計9個提案してください。
- オンラインで完結する企画
- オフライン(現実世界)で読者を巻き込む企画
- 他のブロガーや企業とコラボする企画
【AIの回答例】
承知いたしました。「ハイゼットログ」の魅力を最大限に活かす、9つの企画案をご提案します。
1. オンラインで完結する企画
- 【ショート動画チャレンジ】「1分で分かる!簡単DIY術」と題して、スマホで撮影した短い動画をYouTubeショートやInstagramリールに投稿する。
- 【カスタム自慢コンテスト】「#俺のハイゼットログ」のようなハッシュタグを作り、読者のカスタムカーの写真をSNSで募集。優秀作品をブログで紹介する。
- 【お悩み相談ライブ】 読者から寄せられたDIYの悩みや質問に、Instagramのライブ配信でリアルタイムに答える。
2. オフラインで読者を巻き込む企画
- 【ゲリラ・オフ会】「今週末、〇〇の道の駅にいます!」とSNSで告知し、近くにいる読者と気軽に集まる小さなミーティングを開催する。
- 【DIYワークショップ】 ホームセンターの工作室などを借り、初心者向けの簡単なカスタム(棚の取り付けなど)を教える小規模なイベントを実施する。
- 【オリジナルステッカー配布】 ブログのロゴステッカーを作成し、イベントなどで出会った読者に配布。仲間意識を高める。
3. 他のブロガーや企業とコラボする企画
- 【工具メーカー・タイアップ】 特定の工具メーカーの製品を使ったDIY記事を作成する、タイアップレビュー企画。
- 【車中泊ブロガー対談】 他の車中泊やバンライフ系のブロガーと対談し、お互いのブログで記事を公開。読者を交換し合う。
- 【カー用品店コラボ】 地域のカー用品店と協力し、「ハイゼットログ読者限定割引」などを実施してもらう。
…どうですか?
一人で1時間うんうん唸っても出てこなかったような、具体的で、すぐにでも実行できそうなアイデアが、たった数分でこんなに出てきました。
3. 解説&応用ポイント(AIを最強の軍師にする追加呪文)
アイデア出しのプロンプトのコツは、AIに「思考のフレームワーク(枠組み)」を与えてあげることです。「〇〇という視点で」と切り口を指定するだけで、アイデアの幅と質が劇的に向上します。
さらに、AIとの「壁打ち」はここからが本番です。
- アイデアを深掘りする「その中の『ショート動画チャレンジ』について、具体的な動画のネタを5つ提案して」
- アイデアの弱点を聞く「『DIYワークショップ』という企画を実行する上での、リスクや注意点を3つ教えて」
- 視点を変えてもらう「もしあなたがDIY初心者の立場だったら、9つの企画の中でどれが一番参加してみたい?」
- 自分のアイデアを評価してもらう「『〇〇』という企画を思いついたんだけど、このアイデアについて、もっと面白くするための改善案をください」
AIは、あなたのどんな無茶振りにも、24時間365日、文句一つ言わずに付き合ってくれます。
まとめ
「アイデアは、才能ある人がひらめくもの」…そんな時代は終わりました。
AIという最強の壁打ち相手がいれば、僕たちのような「ド素人」でも、思考を整理し、発想を広げ、具体的な企画へと昇華させることができるのです。
もう、一人で頭を抱える必要はありません。
もし今、あなたが何か新しいことを始めたい、今の状況を改善したい、と考えているなら、その漠然とした思いを、そのままAIにぶつけてみてください。
AIは、あなたの頭の中にある「モヤモヤ」を、未来へ進むための「具体的な一歩」に変えてくれる、最高のパートナーになってくれますよ。