1. こんな悩みありませんか?
友人からの、あまり乗り気じゃないお誘いのLINE。
結婚式への出欠ハガキに添える、気の利いた一言。
上司から届いた、時候の挨拶メールへの返信。
…こういうの、めちゃくちゃ悩みませんか?
緊急ではない。でも、無視はできない。失礼があってはいけないし、かといって、どう返信するのが「正解」なのか分からない。
文章を考えては消し、考えては消し…を繰り返しているうちに、どんどん返信するのが億劫になって、スマホの通知をそっと閉じる…。
僕も昔から、この「人間関係の作文」が本当に苦手でした。
たった数行のメッセージに、なんでこんなに気力を使わなければいけないんだ、と。
でもある日、この一番面倒な「気遣いの文章作成」を、そっくりそのままAIに相談してみることにしたんです。
2. 実践!AIに「気配りの達人」になってもらう
今回は、ありがちだけど非常に悩ましい、こんな場面を想定してみましょう。
【お題】
仲の良い友人から、週末のバーベキューに誘われた。でも、今週は仕事が忙しくてヘトヘト。正直、家でゆっくり休みたい…。でも、ただ「行けない」と断るだけだと、関係がギクシャクしそうで不安。
【悪いプロンプトの例 👎】
友達からのBBQの誘いを断る文章
これだとAIは、「誠に申し訳ございませんが、今回は見送らせていただきます」のような、他人行儀で硬すぎる文章を作ってしまう可能性があります。これでは友達も「え、何か怒ってる?」と心配してしまいますよね。
そこで、僕たちの「心のモヤモヤ」を、AIにしっかり伝えてあげます。
【コペピOK!神プロンプト 👍】
あなたは、相手を傷つけないコミュニケーションの達人です。以下の状況で、友人へのLINEの返信文を考えてください。
# 状況
仲の良い友人から、週末のバーベキューに誘われた。すごく嬉しいし、行きたい気持ちは山々なのだが、今週は仕事が立て込んでいて心身ともにクタクタ。申し訳ないけど、今回は断って家で休みたい。# 伝えたいこと
- 誘ってくれたことへの感謝
- 行けないことへの、心からの残念な気持ち
- 本当に疲れているだけで、嫌いになったわけではないこと
- また別の機会に、絶対に会って遊びたいという意思
# 作成の条件
- 相手が気を悪くしないよう、親しい友人向けのカジュアルで、温かい口調でお願いします。
- 長すぎず、LINEでサクッと返せるくらいの文章量で。
【AIの回答例】
お任せください。お友達との関係を大切にする、温かいお断りのメッセージを作成しますね。
--- 返信文案 ---
うわー、BBQめっちゃ楽しそう!誘ってくれてマジでありがとう!😆
本当にごめん…! めちゃくちゃ行きたいんだけど、今週ちょっと仕事で燃え尽きちゃってて、週末は泥のように眠りたいモードなんだ…😭
今回は泣く泣くパスさせてほしいんだけど、この埋め合わせは絶対させて! 来月あたり、また改めて飲みとか行かない?🍻
完璧じゃないですか…?
誘ってくれたことへの感謝、行けない理由、そして「あなたのことは大好きだよ」という気持ちが、短い文章の中にすべて詰まっています。これなら、友人との関係を壊すことなく、自分の時間も大切にできます。
3. 解説&応用ポイント(人間関係をスムーズにする追加呪文)
AIに「心」のある文章を作ってもらうコツは、こちらの「状況」と「感情」を、正直に伝えることです。
この基本形を応用すれば、人生のあらゆる「返信に困る場面」を乗り切れます。
- 結婚式の招待状に、気の利いた一言を添えたい「結婚を心から祝福する気持ちと、自分のことのように嬉しい気持ちを込めて、お祝いのメッセージを考えてください」
- 上司へのお礼メールで、失礼がないようにしたい「上司への敬意と、感謝の気持ちが伝わるように、丁寧で、かつ堅苦しすぎない言葉遣いで、お礼のメール文を作成してください」
- もらったプレゼントへのお礼LINE「もらった『〇〇(品物名)』が、どれほど嬉しかったかが伝わるように、少し大げさなくらいの喜びの表現を使って、お礼のメッセージを考えて」
このように、どんな「気持ち」を伝えたいかをAIに指示するだけで、面倒な文章作成から解放されます。
まとめ
人間関係を円滑にするための「言葉選び」は、本当に大切です。
でも、そのために私たちの貴重な時間と精神力が、過剰にすり減わされているのも事実。
そんな「見えない気遣いのコスト」を、AIは劇的に下げてくれます。
AIが作ってくれた文章をベースに、少しだけ自分の言葉を加えれば、それはもう立派なあなたの「心」がこもったメッセージです。
もし今、あなたが返信できずに放置しているLINEやメールがあるなら、まずはその状況を、そのままAIに打ち明けてみてください。
きっとAIは、あなた以上に言葉を知っている、最高のコミュニケーション・アドバイザーになってくれますよ。